英語五要素 発音

発音を攻略する

先にも述べたとおり、日本人が英語の発音を習得するのは容易なことではありません。英語の難関である発音を攻略するには、優れた軍略が欠かせないのです。そこで、ここでは発音攻略のためのヒントを考えてみたいと思います。

カタカナは厳禁

発音について勉強するのにカタカナを使用する教材がありますが、このような教材を使うのはやめた方がいいと思います。多少取っ付きにくいかもしれませんが、初期の段階からあくまで発音記号を使用するよう心がけてください。

カタカタの使用を否定するのは、カタカナで英語の発音を表現するのは無理があるためです。また、発音記号の場合は、覚えてしまえばすべての単語に適用できる汎用性がありますが、カタカナの場合はほとんど単語ごとに覚えていく必要がありますので、かえって効率が悪くなります。

ただし、旅行で英会話を使うためだけに勉強しているような場合は、カタカナでも構いません。旅行用の会話はほとんどフレーズだけで終わるため、数に限りがあるからです。

発音習得への道

まずは発音記号を徹底的に頭に刷り込んでください。記号を見ただけで音、舌の形が頭に浮かぶようになるまでです。そして自分なりに発音できるようにしてください。

発音記号について理解したら、次は矯正に入ります。発音の矯正は個人ではなかなか難しいので、可能な限り講師について行うことをおすすめします。大変だとは思いますが、遅かれ早かれ矯正する必要はありますので、一番はじめにやっておいた方が後々楽になります。

いきなり講師について発音の練習をするのではなく、先に自分で勉強しておくのは、この方が早く上達するからです。いわば予習をしておくようなもので、誤って理解していた部分を矯正するだけで済みます。また、誤って理解していた部分に集中することができますので、理解も早く、深くなります。

いかに発音構造が違うといっても、実際には共通する音もたくさんあります。さらに時間が短くなれば、講師に支払う料金も少なくなり、一石二鳥です。

なお、これは発音だけに限りませんが、英会話スクールや語学学校も含めて、講師について学ぶ場合、講師に一から教えてもらうのではなく、自分で学習して分からなかった部分だけ教えを請うような形式で学習に取り組んでください。これだけで上達の速度が二倍も三倍も変わってきます。

英会話スクールはダメ

講師に関してですが、発音の矯正に関しては、英会話スクールはおすすめしません。英会話スクールはあくまでも会話の場を提供するところであって、発音を矯正する場ではないからです。このため、よほどのことがない限り発音を矯正されることはあまりありません。

発音の矯正に関しては、発音矯正プログラムを用意しているところで、個人レッスン形式で矯正してもらうことをおすすめします。欲を言えば、発音に対してこだわりを持っている講師が良いでしょう。とはいっても、地域によってはなかなかそうは言っていられないかもしれませんが。

近くに良い講師がいない、発音も独学でやりたい、という方は、独学でできる発音訓練方法を公開されている松澤先生のサイトを参照してみてください。

発音はセンス

ちなみにですが、発音ついてはセンスによるところが大きくなります。これは語学についてのセンスというよりも、音に対するセンスといった方がいいかもしれません。

センスがある人は短期間でネイティブスピーカーのような発音が身につきますが、センスに欠ける人はいくらやっても日本人的な部分が抜けません。残念ですが、これは努力ではどうにもなりません。

しかしながら、会話において重要なことは、ネイティブスピーカーのような発音ができるかどうか、ということではなく会話の内容です。ネイティブスピーカーの発音を追及することはある程度のところで見切りをつけ、それ以降は相手にとって聞き取りやすい発音をすることを心がけるようにすればいいと思います。

たとえ日本人なまりがあったとしても、はっきりとした聞き取りやすい発音で、内容のある会話をする人はおのずと尊敬を集めるものです。

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